Apr 07, 2009
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[東京 24日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点と同水準の80円半ばで推移している。終日、80円半ばをはさんで狭いレンジ取引が続いた。
原油が前日の急落から切り返し、アジア株が堅調に推移するなどリスク回避地合いが和らぐなかで、ユーロ/ドルは1.42ドル半ばをはさんで上値もみあいになった。
海外市場では、国際エネルギー機関(IEA)が石油備蓄を放出する方針を決めたことをきっかけに原油価格が急落。米原油先物は一時90ドルを割り込んだ。米ダウ工業株30種は一時230ドルを超える下げとなり、米2年債利回りは0.35%を割り込んだ。ユーロ/ドルは1.4125ドルまで上昇した。
しかし、売り一巡後は原油価格、株価とも戻り歩調に転じた。ギリシャが緊縮財政5カ年計画で国際通貨基金(IMF)・欧州連合(EU)調査団と合意したことも支援材料になった。「株価には、原油安による米国消費回復への期待が反映されたのではないか」(大手銀行)との声が聞かれ、ダウは前日比プラスには至らなかったが、アジア時間に入るとアジア株は堅調な展開となった。米原油先物も92ドル前後まで値を戻して上値もみあいとなった。
ユーロ/ドルもアジア時間早朝にかけて1.4279ドルまで値を戻したが、買い戻しが一巡すると上値が重くなり、1.42ドル半ばをはさんでもみあった。ギリシャ問題の不透明感が強く、積極的な買いは入れにくいという。
市場では、きょうの6月独IFO業況指数が注目されている。ロイター予測によると、業況指数は113.5、現況指数は121.0、期待指数が106.4と、いずれも5月分より低下する見通し「6月の独ZEW景気期待指数がマイナス9.0に落ち込み、ドイツ景気に不安が出ている。IFO業況指数が弱いと、さらに不安が強まりそうだ」(大手銀行)との声が出ている。
一方で、IEAによる原油備蓄放出を受けて、エネルギー価格が下がる可能性も出てきており「ドイツ景気とインフレの両面から、欧州中銀(ECB)の利上げシナリオに変化が出るかもしれない。その場合はユーロ売りだ」(大手銀行)との声が上がっている。
ドル/円は、80円半ばをはさんで狭いレンジ取引が続いた。80.80円から81円にかけてはドル売りが出ている一方で、80円付近には海外勢のドル買いが入っているほか、個人も買いスタンスという。市場では「売りで攻めたがっていたインターバンクも80円の下値トライに何度も失敗して下攻めをしにくいムードになっている」(セントラル短資FX営業本部、武田明久氏)との声が聞かれた。
<これまでの米指標の弱さで、ドルの下値固め進ちょくとの見方も>
来週の市場の注目材料は、ユーロにとってはギリシャの緊縮財政法案の議会採決、ドルにとっては6月の米ISM製造業景気指数だ。5月のISM製造業景気指数は60.4から53.5に急落し、非農業部門雇用者数が5万4000人増にとどまった5月の雇用統計とともに米景気の減速を印象づけた。これを受けて6月前半はドル売りがトレンドになった。しかし、その後ギリシャ問題がクローズアップされるとリスク回避地合いが広がり米国指標の弱さもむしろリスク回避につながるようになってきている。
大和証券キャピタル・マーケッツ金融証券研究所チーフ為替ストラテジスト、亀岡裕次氏は「米指標が極端に弱ければドル売りになるが、それほどでもなければ(世界的な経済悪化という)リスク回避を促し、結果的にドル買い方向に働く材料になる」と指摘。
ロイター予測によると、6月の米ISM製造業景気指数は52.0と、5月の53.5より低下するが、景気を見極めるうえでの分岐点である50は上回る。「この程度であれば、ドル売りというよりリスク回避の材料になりそうだ。5月指標の悪化を通じてドルや米金利はレンジの下値を固めつつある」(亀岡氏)とみている。
(ロイターニュース 松平陽子)
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